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沖縄の温泉

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沖縄の温泉

琉球大学大学院観光科学研究科
教授 荒川 雅志

摂氏25℃以上の温度又は硫黄や鉄イオン、その他溶存物質等の温泉法で定められた物質を一定以上含むものを温泉というが、沖縄には本土のような火山性の温泉はなく、1,000m以上の深さまで掘削し、地下深くから汲み上げるという大深度掘削によるものである。沖縄の温泉成分は地下深くの地層の中に閉じ込められた太古の海水(化石海水)を汲み上げることで、海水が断層や破砕帯を通して時間をかけて地下にしみ込んだもので、ナトリウム―塩化物泉が主流となっている。
海外では温泉は“Hot Spring”、あるいは“Spa”と表記されるが、“ONSEN(温泉)”と呼ばれて日本固有のスパであるという認識もされつつある。わが国は源泉数28,000を超える世界有数の温泉大国であり、古来より温泉を重要な保養と健康医療の資源として活かしてきた。海外スパとの差別化戦略の観点でも日本の温泉文化は強力なキラーコンテンツになり得る。日本の温泉医学研究は世界をリードしており、温浴と効能の機能的価値、温泉にまつわるエピソードといった情緒的価値を織り込んでいけば、日本型ウェルネスツーリズム・コンテンツの主軸となるのは間違いないであろう。
日本のヘルスツーリズム、ウェルネスツーリズムを構成する主なメニューとして温泉利用は日本で最も多いプログラムである。全国各地の温泉はそれぞれの環境と気候上の特性を持ち、地域独自の文化風土と相まって、その土地ならではの健康プログラムの開発が可能である。温泉源泉数、温泉利用施設数は圧倒的に少ない沖縄だが、日本の観光地としての認識で温泉を求める観光客、とりわけ外国人観光客やシニア高齢世代からのニーズは高い。保養資源として今後の開発が期待されている。

沖縄県の統計では、14の温泉が確認されている(平成26年7月時点)。
沖縄県北部地域 1件
〃 中部地域 4件
〃 南部地域 6件 (うち2件は同一源泉を利用)
〃 宮古地域 3件 (うち2件は同一源泉を利用)

沖縄県の温泉利用施設名・泉質

ホテルオリオンモトブリゾート&スパ ナトリウム塩化物強塩泉
ルネッサンスリゾートオキナワ 含硫黄ナトリウム塩化物炭素水泉
ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート ナトリウム塩化物泉
エナジック天然温泉アロマ ナトリウム塩化物泉
ザ・ビーチタワー沖縄 ナトリウム炭酸水素塩泉
天然温泉りっかりっか湯(那覇セントラルホテル) ナトリウム塩化物泉
ロワジールホテル那覇 含ヨウ素塩化物泉
スポーツパレスジスタス浦添 ナトリウム塩化物泉
ユインチホテル南城 ナトリウム塩化物泉
琉球温泉瀬長島ホテル ナトリウム塩化物泉
シギラ黄金温泉(シギラリゾート) ナトリウム塩化物泉
宮古島温泉(宮古島温泉ホテル) ナトリウム塩化物泉

沖縄の温泉利用状況

※上の表をクリック(またはタップ)頂くと、大きくご覧頂けます。

ホテルオリオンモトブリゾート&スパ

ホテルオリオンモトブリゾート&スパ

ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート

ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート

エナジック天然温泉アロマ

エナジック天然温泉アロマ

ザ・ビーチタワー沖縄

ザ・ビーチタワー沖縄

天然温泉りっかりっか湯(那覇セントラルホテル)

天然温泉りっかりっか湯(那覇セントラルホテル)

ロワジールホテル那覇

ロワジールホテル那覇

スポーツパレスジスタス浦添

スポーツパレスジスタス浦添

ユインチホテル南城

ユインチホテル南城

琉球温泉瀬長島ホテル

琉球温泉瀬長島ホテル

シギラ黄金温泉(シギラリゾート)

シギラ黄金温泉(シギラリゾート)

宮古島温泉(宮古島温泉ホテル)

宮古島温泉(宮古島温泉ホテル)
謝辞: 本稿作成にあたり快く取材ご協力および写真ご提供いただきました沖縄県内温泉施設の皆様にここに感謝申し上げます。本企画は琉球大学観光産業科学部ウェルネス研究室(荒川ゼミ)の第9期生である阿部稔史氏、安藤賢司氏、宮平栄樹氏、レイ舞氏、安里梨乃氏、安藤あかり氏、喜屋武裕乃氏、新城望氏、砂川彩希氏、堀愛実氏のフィールド調査取材のもとに完成した。

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