国立大学に日本初の観光系学科が琉球大学に2005年に誕生し、その創設初年度よりニューツーリズムのひとつとして現代に再登場をはたした、地域資源を「健康資源」に、健康と観光の融合を図るヘルスツーリズムを学ぶ授業(全15回:2単位)が開講されて現在に至っています。専任教員として荒川雅志教授による全15回講義形式によるものから、近年では専任教員と外部実務家らのオムニバスにより、観光学、医学、応用健康科学の理論とフィールド実習による実践の融合を図っています。

今年は、国内初のヘルスツーリズム専門の調査・研究組織「ヘルスツーリズム研究所」を所管するJTB総合研究所による寄附講義として開講しました。企業との共同による授業内容開発、学びの場所は琉球開闢の最高聖地「久高島」、世界遺産「斎場御嶽」(セーファーウタキ)を有する沖縄本島南部の南城市の協力を得て開催することとなりました。

「JTB総合研究所寄附講義ヘルスツーリズム論」
・主催:琉球大学国際地域創造学部ウェルネス研究分野
・共催:(株)JTB総合研究所(ヘルスツーリズム研究所、NPOヘルスツーリズム振興機構を所管)
・後援:南城市ビタミンN連携体(南城市企画部観光商工課、南城市商工会、南城市観光協会、イーストホームタウン沖縄株式会社、株式会社ストリズム)

・講義日: 2020年2月22日(土)23日(日)、24日(月)の3日間集中講義
・講義会場:
1日目: 沖縄県南城市市役所本庁舎1F保健センター
2日目、3日目: 南城市内、あざまサンサンビーチ、海のイノー館など

・講義内容
●1日目:ヘルスツーリズム講義
講義①『ヘルスツーリズム論』
髙橋伸佳 (株)JTB総合研究所 ヘルスツーリズム研究所長
Keywords;次世代ヘルスケア、ニューツーリズム、働き方改革、健康経営、行動変容理論
講義②『ウェルネス論』
荒川雅志 琉球大学国際地域創造学部/観光科学研究科 研究科長 教授
Keywords;ウェルネス、次世代ライフスタイル、ウェルネスビジネス市場、スローライフ、原点回帰、自己開発
講義③『旅を介した健康プログラムの実際』
木下藤寿 株式会社ウェルネスツーリズム研究所 代表
Keywords;転地効果、健康増進、宿泊型新保健指導、測定評価法
講義④『ヘルスツーリズム地方創生・ビジネス論』
内田亜由美 (株)JTB総合研究所 主任研究員
Keywords;地方創生、リモートワーク、ワーケーション、コミュニケーション
講義⑤『ヘルスツーリズム認証制度と国内事例』
臼井香苗  (株)JTB総合研究所 研究員
Keywords;ヘルスツーリズム認証、サービス品質の見える化、ブランド価値創造
講義⑥『観光マーケティング、着地型旅行』
橋本竜暢  (株)JTB総合研究所 研究員
Keywords;マーケティング、ライフヒストリー、価値創造
講義⑦『気候療法・海洋療法・森林療法』
木下藤寿 株式会社ウェルネスツーリズム研究所 代表
Keywords;クアオルト、健康保養地、運動生理学基礎
講義⑧『琉球禅・ウェルネスサードプレイス研修』
相澤和人 イーストホームタウン沖縄株式会社 代表取締役 産業カウンセラー
Keywords;琉球禅、マインドフルネス、呼吸、リトリート、ウェルネスサードプレイス

●2日目:ヘルスツーリズムプログラム体験実習
午前「動」
海浜ウォーク、ビーチウォーク
海洋療法、地形療法の効果を体感的学び
ロープを使った手軽にできるストレッチング
午後「静」
座禅、マインドフルネス
企業社員のメンタルヘルス、健康経営への応用、「琉球禅」の紹介
●3日目:グループワーク、総括

●「健康運動指導士及び健康運動実践指導者の資格更新単位」に認定
今回、初日の講義について、公益財団法人健康・体力づくり事業財団の認定講座に指定され、厚生労働省認定・健康運動指導士及び健康運動実践指導者の資格更新に必要な必修単位として3単位が認められることとなりました。

●行動変容を手に入れる旅
疾病対策の最終的なゴールは、健康的なライフスタイルの獲得、およびその継続であり、そのためには自身の主体的な気づきを促す「行動変容理論」の導入が近年の保健指導の中心になりつつあります。旅先で出会う豊かな自然、地域固有の食素材・食文化、地域のライフスタイル見聞、交流などは全て「良質な気づきの素材」となります。対症療法では限界のある、根本的解決が必要とされる現代の健康問題に対して、良質な気づきのきっかけを提供し、かつ楽しみながら健康づくりが実践できるヘルスツーリズムは、最新の行動科学に基づく健康増進アプローチであるといえます。

●観光を目的としない地域の価値創造
ヘルスツーリズムは、観光サービスであると同時にヘルスケアサービスであるという理解が重要であることを体験的に学んでいきます。従来交わることのない観光事業者、観光人材と医療機関、健康人材という異業種、多職種がアライアンス(提携)を組み、旅先の地域資源を「健康資源」としての新たな価値を生み出すことで、地域にヘルスケアビジネスを創出することができます。
沖縄の最高聖地で海浜ウォークをしながら、道中の拝所=魂の拠り所に触れる、生き生きとした地域の暮らしを垣間見る。都会の研修室ではなく、インスピレーションの湧きやすい環境に身を置いてのマインドフルネスで、自身の人生を深く振り返る時間、原点回帰、そしてリフレッシュ、明日への活力を得る価値を提供します。地域を観光で消費させるのでなく、観光で売らない、観光を目的としない地域の価値創造こそ、世界的危機や風評被害にも動じない誘客であることを講義では伝えていきます。
旅先での自然環境を利用した健康プログラムは、人間に生来備わっている自然治癒力を高め、健康へと導く力のあることがいくつかの研究で検証されている。医療費抑制、企業社員のメタボ、メンタルヘルス対策のひとつに期待されるヘルスツーリズムですが、働き方改革、そして、新しい生き方を求める人々に寄り添う人材の育成、新たな雇用を創造できることを実践研究してまいります。
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