日本初のスパに関する正規授業「スパマネジメント論」が開講され今年度で4年目に入っています。今年は2017年3月3―5日(3日間・集中講義)の日程で開講されました。海外にはスパに関する専門科目を提供する大学はありますが、日本にはこれまで存在していませんでした。本講義は、専任教員による観光学、経営学、健康科学の研究成果を背景とした理論的裏付けと、スパ業界、ホテル業界等の第一線で活躍する実務家を講師陣に揃え、理論と実践の融合を図る本格的講義です。現場で働く方々が、ウェルネスツーリズムの中核となるスパを体系的に学ぶための学び直しの機会ともなるよう、社会人が受講しやすい週末にかけての集中講義(公開授業)としたことで、全国各地、海外からも受講者が集っています。今年は社会人受講者数21名と過去最大となりました。
スパ業界を代表する第一線の講師陣を招聘し、スパの概論にはじまり、国内海外のスパ・ホテル産業動向、市場分析、スパのエビデンス、ホスピタリティ論、スパ環境デザインなどの講義が提供されています。スパのメニューとしてヨガ、メディテーション(瞑想)の実習も設けています。
2015年度に特別招聘講師に加わり、2016年度からは正式に非常勤講師として着任した森トラスト株式会社・伊達美和子代表取締役による「ホテルデベロップメント事業とスパについて~開発に関しての付加価とは」の講義では、同グループが手掛ける国内リゾートホテル産業の全容とスパ事業、沖縄進出の最新情報など話題性あふれる講義もありました。実際に同社が手掛けるホテル事業を事例とすることで学生、社会人に大いに刺激になるのみならず業界関係間でも注目を集めています。
最終日のグループワークでは、「理想のスパを考える」を課題に、コンセプトの斬新さ、SWOT分析、立地、メニュー、事業採算性などの観点を入れたプレゼン企画を短時間にまとめ発表するセッションが行われました。成果発表を終え、社会人受講生には琉球大学長名による修了証書が授与されました。
2015年度スパ&ウエルネスジャパンでクリスタルアワード「イノベーション部門賞」を受賞した本授業への業界・関係各所からの期待は高く、全国学生への門戸を開き、学生プレゼン成果の海外チャレンジ、本講義を基礎編と位置づけたうえで「応用講座」の新設を予定しています。

【スパマネジメント論2016年度講義内容・講師陣】
■スパ概論(スパの基礎知識と日本のスパ市場)岡田 友悟・NPO日本スパ振興協会 理事長
■経営管理論(自己管理による目標管理)牛窪 潔・琉球大学観光産業科学部産業経営学科教授
■スパビジネスとリスクマネジメント(経営にとってのリスク、スパビジネスのリスク、リスク対応策)平野 典男・琉球大学観光産業科学部観光科学科長/教授
■タラソテラピー施設の実際Ⅰ(リゾートホテルにおけるウェルネスプログラムの実際)水野 麻衣・テラスクラブ アット ブセナタラソチームアシスタントチームリーダー
■タラソテラピー施設の実際Ⅱ(タラソテラピーのメニューおよび新サービス開発)図師 里佳・(株)かりゆし カンナタラソラグーナ支配人
■スパのエビデンス(スパの健康医科学効果・評価法、ウェルネスツーリズム)荒川 雅志・琉球大学観光産業科学部観光科学科教授
■スパのメニュー(ヨガ・メディテーション実習)玉城 類・全米ヨガアライアンスRYT認定講師
■ホスピタリティー産業論(ホスピタリティ経営について)上地 恵龍・琉球大学客員教授/沖縄県観光審議会会長
■スパビジネス事例(スパセットアップ、FSと人材育成、事業例)佐藤 健・沖縄県エステティック・スパ協同組合 副理事長/日本スパカレッジ 理事長”
■スパデザイン・環境(スパのデザインと環境設定)浜田 幸康・P.D.S.アーキテクツ一級建築士事務所代表取締役
■日本のスパ&ウエルネス産業(健康長寿・グローバル社会の中でのスパの可能性)江渕 敦・UBMメディア(株)月刊ダイエット&ビューティー編集長
■世界のスパマーケティング(ホテルスパにおけるファイナンス計画と事業戦略)相馬 順子・(株)コンセプトアジア 代表取締役
■スパ産業の世界的動向(世界のスパ市場と分析)丸山 智規・三井情報㈱総合研究所R&Dセンター コンサルタントリーダー
■最新のホテルマーケット(ホテルデベロップメント事業とスパについて~開発に際しての付加価値とは)伊達 美和子・森トラスト(株)代表取締役/森トラスト・ホテル&リゾーツ(株) 代表取締役
■グループワークセッション「理想のスパを考えるグループワーク」
まとめ発表
修了式・大学長修了証書授与

日本で初の大学専門科目によるスパ実践講義
スパマネジメント論2016(2017年3月3、4、5日)
主催: 琉球大学
後援: NPO日本スパ振興協会
沖縄県エステティック・スパ協同組合