観光資源を活用した日本の新たな保健指導『宿泊型新保健指導(スマートライフステイ)』のプログラム開発が全国で取り組まれはじめています。日本再興戦略「健康寿命の延伸」に公的保険外の健康サービス、ヘルスケア産業の活性化の具体事例として宿泊型新保健指導は挙げられています。平成26年度から厚生労働省研究班による効果検証・試行事業が進められており、本学ウェルネス研究分野から荒川雅志教授が研究班に参画しています。観光、地域資源を活かし宿泊先での集中型、体験型、快適な環境でより高い効果をねらった試行事業が全国23箇所で実施され、研究班が統合分析した結果、運動、食行動変容、体重減少等に効果が実証されました(*2017年1月時点速報値)。事業化に向けた費用面の検証では、特定保健指導の積極的支援と糖尿病教育入院の中間くらいのコストと想定されています。
今回、沖縄県では初の事業化を目指す試みとして平成28年度南城市地域ビジネス力強化推進事業(沖縄県商工会連合会)の一環で『ビタミンN・南城市宿泊型保健指導プログラム』が開発され、最終テストツアーが行われました。沖縄の自然・素材の力を最大限活かした”原点回帰”プログラムが完成しました。
■実施主体:ビタミンN 連携体(南城市)
・運営主体:イーストホームタウン沖縄(株)
・連携:南城市商工会、南城市観光協会、南城市役所観光商工課、(株)ストリズム
・医療機関:医療法人タピック
・監修:荒川雅志教授(琉球大学観光産業科学部ヘルスツーリズム分野)

■日時:2017 年2 月3 日(金)~5 日(日)2泊3日プログラム
宿泊施設: ユインチホテル南城
実施内容:
・特定保健指導要件を満たす保健指導(糖尿病の知識、食事・運動指導、目標設定等)
・ウェルネスプログラム(南城市資源を活用した原点回帰フィールドプログラム)
・沖縄の温泉体験(入浴講話、入浴体験)
・朝ヨガ(呼吸法や瞑想)
・座禅プログラム
・南城市の地域食材を活かした調理体験、実食
・精神風土豊かな環境下で原点回帰:過去・現在・未来の自分を見つめ感謝
・チームビルディング運動会
・管理栄養士による保健指導、ふりかえり

モニターご協力には健康ビジネス起業家、生命損保保険事業者、福利厚生事業者、フィットネス事業者、大手旅行事業者など、商品化に直結する方々の参加を仰ぎました。レポートでは高い評価が得られ、よりよいプログラムへの改善点も抽出できました。沖縄初の宿泊型特定保健指導商品として確立する一方で、福利厚生のカフェテリアプランへのビルトインを検討や、健康機能付の社員研修プログラムとしてはどうか、また従来の社員旅行に各プログラム単体を売り込んでいく案が提案されました。早速、某大手企業で採用の交渉も開始されるなど、商品化の道筋が見えたテストツアーとなりました。

 1日目保健指導〜入浴指導〜他_170314_0017_0  1日目保健指導〜入浴指導〜他_170314_0003
 2日目朝ヨガ_170314_0010  2日目奥武島〜昼食_170314_0041
 2日目さちばるの庭〜天空の茶屋_170314_0006  2日目さちばるの庭〜天空の茶屋_170314_0024
 2日目運動会〜夕食_170314_0035R  2日目さちばるの庭〜天空の茶屋_170314_0033_7
 3日目坐禅〜振返り、閉講式_170314_0008  2日目奥武島〜昼食_170314_0044