内閣府沖縄総合事務局、一般社団法人バリアフリー旅行ネットワーク、万国医療津梁協議会の主催によるバリアフリー旅行セミナーが131日に開催され、ヘルスツーリズム研究分野の荒川雅志教授が講演しました。健康医療・福祉と旅行ネットワークによる次世代ヘルスケア産業の発展と題した本セミナーでは、ヘルスツーリズムが古くも新しい観光形態として登場した背景、近年では医療分野と観光産業分野、福祉分野と観光産業分野との融合が、新しい観光でもあり同時に次代のヘルスケア産業としても有望であることを内外の事例を紹介しながら解説しました。検診ツアーや透析旅行など医療関与型で成立するヘルスツーリズムの例、スパ、リフレッシュスポーツなど医療非関与型で成立するヘルスツーリズムがあるなかで、一大市場が形成されるであろう「予防産業」、「次世代ヘルスケア」としてもヘルスツーリズムには大きな期待が寄せられ、複数の省庁が宿泊を伴う保健指導や医福食農連携事業の取り組みを進めている事例も紹介しました。
バリアフリーと観光の事例としては、平成25年度に沖縄県が実施した地域資源創出支援事業に採択の『家族の健康と絆(きずな)を深める旅「ファミリーウェルネス」』の事例を紹介しました。地域の医療施設や医療人材を観光資源として活用し、介助付き乗馬体験、介助付きカヌー体験など、体が不自由な方でも分け隔てなくあらゆる観光メニューが家族と共に楽しめる観光地づくりこそがユニバーサルデザインの観点からも重要であります。金武町という沖縄本島北部の地域資源を活用し、地元の自然体験宿泊施設(ネイチャーみらい館、ふくらしゃや)、地元の医療専門学校(琉球リハビリテーション学院)、偽装具メーカー(佐喜眞義肢)、旅行会社(KBS創研)、NPOバリアフリーネットワーク会議、琉球大学荒川研究室で連携を組みモデル開発、モニターツアーを実施しました。
健康、ウェルネスは現代そして次代の一大テーマです。健康・医療・福祉と観光が融合した新しい観光の開拓が交流人口を生み出し経済効果をもたらすこと、さらには地域の価値創造に寄与することが期待されます。