日本ノルディックフィットネス協会主催による全国大会、第7回ノルディックフィットネスフォーラムが沖縄県の名護市で開催されました。初日の教育講演に当ヘルス・ツーリズム研究分野から荒川教授が講演しました。
「ノルディックウォーキングが果たす次代の観光への役割  琉球大学観光産業科学部観光科学科長 教授 荒川雅志」
【講演抄録】『日本の観光は新しい局面に入り、近年では「ニューツーリズム」といわれる地域の資源を新たに活用し、体験型・交流型の要素を取り入れた新たな観光体験への需要が高まってきています。地域の豊かな自然、まち並みへの新たな発見や、地域住民とのすれ違いざまでの対話、交流を果たすのに“歩き目線”は欠かせず、同時に健康効果も高められるノルディックウォーキングは、地域活性の期待もある次代の観光推進において優れたメニューになっていくものと確信しております。ここ沖縄では、亜熱帯海洋性で温暖な気候のもと、美しい景色に恵まれ、癒されながら心身の健康と観光の融合を果たした“沖縄ノルディックウォーク”が成立しています。海風を浴びながら海岸線など起伏に富んだコースを歩けば、気候、地理的特性をうまく活かした地形療法、さらには広義の海洋療法ともいえるプログラムが実現します。
本フォーラムでは、地域の歴史、文化、風土に触れながら、同時に癒され、楽しく健康にもなる、そのような観光立県沖縄発の事例と、ノルディックウォークが果たす新しい観光への期待を紹介してまいります』

これからの観光であるニューツーリズムの解説、健康ニーズの高まり、健康を目的・テーマとした観光への取り組みが地域で始まっている事例を紹介し、そのなかでノルディックウォーキングが多く採用されている事例を紹介しました。また、琉球大学では国立法人として全国初でノルディックウォーキングの体験実習を専門科目の中で取り入れていること、研究でもノルディックウォーキングの沖縄らしいコース開発やその消費カロリー測定、観光パンフレットへの応用、ノルディックウォーキングを中核とした生活習慣病予防ツアー、特定保健指導ツアーのモニター事業に大学、地域事業者、行政、医療機関等と連携して取り組んでいることを紹介しました。

講演者はほかに国際ノルディックウォーキング連盟インターナショナルコーチの高橋直博氏、名城大学経営学部の冨岡教授らが講演しました。世界最新の動きと今後の可能性、ノルディックウォーキングが健康増進のみならず観光にのせた地域振興、産業活性にも繋がるという大きな期待を沖縄から先進事例として発信できたと考えられます。