近年沖縄では、当ヘルスツーリズム研究分野アドバイザーである栩野浩氏(株式会社エボリューション代表、QOLトラベル https://www.facebook.com/qoltravel)と沖縄ツーリストが中心となって、食物アレルギーを持つ子供たち、そしてその家族に安心して旅行、食事を楽しんでもらう新しい取り組みが進んでいます。
平成19年には沖縄県久米島の宿泊業、観光関連事業者、公立病院、観光協会、行政が一体となり、地域ぐるみで食物アレルギー対応の取り組みが始まりました。当ヘルスツーリズム研究分野では対応人財育成プログラム開発に再委託で携わり、健康の知識と観光の知識の両方を備える”久米島コンシェルジュ”の養成講座を担当しました。こうした人材を窓口としたアレルギー対応旅行の主な要素としては、島の主要なホテルすべてが『朝・昼・夕全てで10品目完全除去の食事メニュー開発』、レストランでの『誤配防止マニュアル開発』、専門的見地からの『客室環境の入念な整備』を図りました。また、『久米島コンシェルジュ』と呼ばれる専任の事前相談員を配置し、旅行前からもアレルギーに関して相談できる受け入れ窓口を整備しました。久米島コンシェルジュは顧客と事業者との橋渡しをする中間的存在として、島の滞在中も何でも気軽に相談できるという新たな価値を創出しました。さらに、緊急時に備えた地域医療との連携体制を構築し、万が一の際にも宿泊ホテルを含む島のほぼすべての場所から車で30分以内に病院に着くことができるという、小さな島という弱点を強みに転換した画期的な試みでもありました。
久米島での地域ぐるみによる食物アレルギー対応の取組みは徐々に浸透し、業界にも知れ渡り、第5回ヘルスツーリズム大賞奨励賞を受賞しました(NPOヘルスツーリズム振興機構主催http://www.npo-healthtourism.or.jp/

平成24年度からは沖縄本島の南城市を中心とした事業者が、連携型のアレルギー対応旅行の基盤構築と受け入れに積極的に取り組み始めています。食物アレルギーを持つ子供たち・その家族が安心して旅行を計画できる仕組み、旅先の食事を楽しんでもらえるニューツーリズムの創出にメディアも注目し、各所から大きな期待が寄せられています。


アレルギー対応食の例

アレルギー対応食の例
 
食事風景  Caféやぶさち
 
もずくそば くんなとぅ
 
観光風景  あざまさんさんビーチ
 
おきなわワールド